しゃばけ
2006-02-17


畠中恵著 新潮文庫 514円

時代は江戸時代さあ。
電気なんてあらへんから、夜は月がなければ闇。
だから辻には魔物がいると信じられていたのさ。

この『しゃばけ』にはだから魔物がいっぱい登場している。
だけれど、人間と大して違わないんだね。
だからぜんぜん恐くない。

主人公は江戸有数の廻船問屋の一人息子一太郎。
幼いときから体が弱くて生死の境をさまようことあまたという。
体が弱いため友人も少なく、
ある日祖父がつれてきた妖怪がを友として庇護者として暮らしている。
そんな彼の周りはあらゆる人ならぬものが出入りしている。
他人には見えなくても一太郎には妖怪が見える。
そしてそれが当たり前なのだ。

そんな一太郎がとある殺人事件に出くわす。
その事件を皮切りに次々と起こる猟奇殺人。
それが一太郎にもおよび、事件の延引が一太郎にもあるらしいと分かり、
妖怪たちと一緒に事件解決に乗り出す。

江戸時代の人情がふんだんに盛り込まれた
ミステリ仕立ての時代物。

読後感よし。人気シリーズになっているようだ。
ファンタジーノベル大賞受賞したんですと。

7点
[読書]

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