2006-05-04
ロバート・アスプリン&ジョディ・リン・ナイ 早川文庫 840円
第2クール、マジカルランド・シリーズ第3作
ユーモアSF、というかファンタジーです。
人気シリーズということで読み始めたものです。
原作の匂いが、この訳文に出ているのなら、
とっても軽いタッチのものだ。
シリーズ第1作『お師匠様は魔物』から始まるシリーズも
11作で一旦幕を閉じました。
マンネリ化した作品を続けることを嫌ったのかもしれません。
第2クールに入ってからは、スキーブの成長物語から、
仲間たちに焦点をあてた書きぶりとなり、
作品の世界観に広がりが出てきています。
共作という形が良い効果を出しているのでしょう。
本作は天冴鬼(パーヴェクト)のオウズの活躍する話となっています。
元魔法探偵社・事務所に借金取りがやってきた。
スキーブが多額のカード支払いの決済をしていないのだという。
居合わせたオウズは真相を探るため、
精魔のチャムリー、偏人のマッシヤとともに
ショッピングモールのある次元へと飛ぶ。
そこでスキーブに成りすましたカード偽造集団を発見し、
てんやわんやの対決が始まるのだ。
いつもながらさくさくと物語が進み、
あきさせないスピード感は絶妙。
シリーズを通読していないと、このおかしさは分かりません。
6点
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