【動物虐待監視委員会】を読む
2009-03-19


「動物虐待監視委員会」
[URL]
と、題して以前書いた。
そのとき時間があればとしていた記事となります。
とっても長い文になります。途中を読むのがめんどくさければ、
記事末から数えて5つくらいの塊だけ読んでください。
《ずばり一言で言おう》との部分以降です。
そこだけ空間を大きく開けています。

前回、記事にした折、指摘していた通り、虐待の定義はありません。
それだけですでにおかしいのですが、
仔細に読み込んでいけば、全体に首尾一貫性がなく、
これまで発信し続けていた発信にすら反することが書かれているなど、
もう、とても、語らずにいたほうが、どんだけましかという程度の代物となっています。

アークエンジェルズの活動趣旨などは、
それが心底からのものか疑わしい時もありますが、
文脈に揺れもなく、よくできたものになっていました。
定款も、将来のNPO法人化に向け準備していたものではあっても、
条文が欠落しているという欠陥を除けば、整合性のあるものでした。
用意した文言に対して活動が付いていけなかったというだけのことでしょう。
だから、司法の場において、団体として成り立っていないと判断されたわけです。

そのアークエンジェルズから独立させた「動物虐待監視委員会」の設立趣旨と会則は、
まさに疑問の宝庫と呼んでよい体裁になっています。
読み込んでいこうと思います。お付き合いいただく方は覚悟を決めて読んでください。

成立に至る経過。
12月5日付「ずばり一言」で、動物虐待監視委員会の創設が発表された。
その中で林代表は「諸悪の根源は、元から絶たなければ駄目です。」と述べている。その通りだ。
そして続けて書く。「アーク・エンジェルズは、こういった情勢から鑑み、民間レベルでどこまで実践できるかはわかりませんが、官民一体となって監視活動の強化を模索してまいりました。」と。
しかし、肝心の大阪・滋賀での官民共同作業の実績は、
これまで発信されていなかったと感じている。
むしろ官排除とも思える行動も多々見られる。
たとえば和泉市ブルセラ犬。たとえば福岡54頭。たとえば兵庫。
はっきりとした官との連携の証がない。
官民共同のモデルケースとするなら、
それらの官からの発信があるはずなのに、見受けられない。

そうした状況が背景にありながら、さらに続けて、
「このたび、団体の活動の延長として保護収容した犬は保護シェルターにて保護管理し、レスキュー活動は新たな組織でレスキューチームを組織し活動を分離させることとしました。無くならない劣悪環境の施設からの救済を第一目標として活動を今以上に強化いたします。」
と、するのである。
アークエンジェルズの活動趣旨からはなれたことを意味するものだ。

アークエンジェルズの活動内容
[URL]
では、「飼主が無く、捕獲・収監された犬・猫たちの最終処分施設からの救出を最重要課題として活動します。もう、彼らには生きる権利が無いのです。」と、していた。
こちらの路線が官民協力への近道だというのに、捨ててしまっている。

「悪質なブリーダーの監視も今後徹底し、併せて行います。繁殖場の施設監視を行い適切な飼育環境の指導を実施し、不適切な場合は改善要求をしていきます。施設改善を業者が受け入れない場合は毅然とした対応を行い告発も辞さない覚悟で監視活動を実践していき、劣悪環境から犬たちを救い出し健全な環境作りに貢献します。」
引用部分も12月5日付の発信だ。
捜査権はおろか立ち入り調査能権さえ付与されていない一民間団体が、ご大層に発表してもなんの強制力もない。
立ち入りを拒まれたらおしまい。
立ち入りを拒まれただけで告発なんてできるはずもない。

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