犬に関する話題二題 盲導犬のものへの補足
2010-04-24


Living with Oceanというブログがある。
[URL]
アイメイト使用者のブログだ。先に書いた記事について考察をあげられている。

これから書くことは、この人に対する批判はかけらもない。
一ユーザーとしての率直な思いを述べられているのだろう。
大元とされる文を知らないで感想を書いているためか、
この騒動は"つり"で書かれたのではないかと考察しておられる。
この引用文から判断されたのなら、至極ごもっともである。
ここに紹介してしまうことで、迷惑をかけるようになるのは本意ではない。
くれぐれもこのブログ主へ批判的かつ攻撃的ななコメントなどはしないで頂たい。
ぼくが望むのは、補助犬とその使用者が互いに幸せになることだ。
彼の思いを汲み取ることこそ、補助犬理解に繋がるものだと信じる。
彼にとってはアイメイトと協会は書かれているように感じている。
それは間違いの無い事実だ。

ぼくのように虐待を告発した人たちを知っていて、
その人たちを信じるものは別にして、
この虐待をめぐる話題には二つの見方が平行していて、
どちらにも解釈上にすれ違いがある”真偽不詳”なものであって欲しい。
成り行きを、ただ静かに見守っていていただきたいと思う。

僕は知人たちの発信が事実であると思っている。
だからといって僕自身が見たわけではない。
ただ、犬の扱い方や交わした言葉から、知人を信ずるに足ると思っているに過ぎない。
知人たちが問題にする虐待も、前回書いたように起きる素地はある。
犬を飼う人に悪人はいないというのが正しくないように、
盲導犬使用者はすべからく犬に対して深い愛情を持つというのも正しくないだろう。

それから、このアイメイトユーザーが考察にあたって参考されている記事は、
あまりにも脚色の混じりこんだものであり、
ぼくが目にした中では、最も尾ひれが激しいものである。
そのため大元の発信者たちの告発の意味とはすれ違うものとなっている。
その点も残念なことと思う。

何故、この引用文が生まれてしまったのか、こんな文にどうしてなってしまったのか、
つくづく伝言ゲームが恐ろしい誤解に繋がるかがわかる。
虐待が行われているとしたら問題だ。その点では両者の意識は合致する。

だからこそ、アイメイト協会はメールで知らされたとき、
状況を把握し、事実なら改善されるよう働きかけ、
事実無根なら調査の結果を知らせ好評すればよかったのだ。

全くなんの問題もなければ、騒ぎは大きくなるはずがない。
情報を公開することが、いかに大切なことかを失念していたとしか思えない。
情報公開といっても、何もユーザー氏名を公開せよといっているのではない。
連絡があったとされるいくつかの事象が、故ある行為であれば理由を、
行き過ぎがあったのであれば、その事実と指導を言えばよい。
それだけで虐待を疑った人は安心する。
虐待とまでは行かずとも、問題点があったなら、
そのユーザーが改善を約束してくれたなら安心できる。
そうした手続きを踏んでいてさえ、なお騒ぎ続けたときは問題にしたらよい。

今回の経過をざっと見た限りでは、
問題が大きくなってから、調査中などというから、
着地点を探ることが難しくなっているのだ。

欠陥を隠し続けた三菱自動車の例などが、多くの人たちに
「組織は、組織を守るため、時として事実を隠す」ことを教えてしまっている。
いったん着いてしまった小さな省略を隠すために、
ウソの報告をし、その嘘を隠すために大きな嘘を、
そしてついにはにっちもさっちもいかなる事だってあるのだ。
問題が通告されたとき、速やかに調査し、情報をオープンにしなければ、
組織にとって致命傷に繋がりかねないと知るべきだと思う。


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