いとしのムーコ 4
2013-10-05


みずしな孝之   講談社   562円

 「イブニング」で連載されているマンガ。
書店員が選ぶおすすめコミックで上位に選ばれ
スマッシュヒットとなっている。

著者は1973年生まれで、マンガ家としての経歴は長いようだが、
作品数はそう多くないようだ。
作品は4コマギャグ系、
自身の周辺をエッセイ風にしている作風だそうだ。
漫画家以外にもお笑いや舞台にも立っているとのこと。

ムーコは柴犬のメスで、ガラス職人の「小松さん」に飼われている。
とにかく「小松さん」大好きな犬なのだ。
そんなムーコの日常を、「小松さん」の友人「うしこう」や
バーのマスターとその娘(ムーコの天敵)、
都会から越してきた女性(恋?敵)などを絡ませて描いている。
ムーコの表情が面白い。
人間の会話は吹き出しに入れられているが、
ムーコのものは吹き出しが使われていないため、
擬人化するようなところはない。
絵はヘタウマ系といったところで、
時々犬に見えないようなときもあるけれど、
ムーコのくるくる回る表情など雰囲気はばっちり。脱力して楽しめる。
柴犬らしいけれど、
コマによっては秋田犬といってもよいサイズに見えることもあり。

7月から、フジテレビの「ノンストップ」というワイドショー内で
ムービーが放送されるようになっている。
またね「コンちゃんテンちゃん」でもリピート放送しているとのこと。
少しだけ見たが、断然コミックで見られる方が楽しいと思う。

このコミックは、お鼻つやつやの装丁で売り出された。
で、それだけで犬好きの血を騒がせてしまったのだ。
見事に出版社の戦術に踊らされているのだ。

変わり種表紙だけではなく、内容もおすすめのコミックである。
買うまでのものかと聞かれたら、悩んでしまいけれどね。
[読書]

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