2018-12-31
澤村伊智 角川ホラー文庫 640円
「ぼぎわんが、来る」シリーズになる。
こちらは短編集であり、時間的には「ぼぎわんが、来る」より前となる。
真琴の姉二人=琴子と美晴の学生時代や、
野崎の学生時代、野崎と真琴の出会いなどが含まれる。
ホラー怪異譚要素は十分あるが、どちらかというと
ブラックユーモアが光っていたり、
人のダークな面を強調しているため、
心理ミステリにしたほうがいいのにと思ってしまう。
なぜか無理やり力技で怪異仕立てにしている。
そんな風に思うのです。
どうも僕はこの人の作品は好きだけれど、
ホラーとして読めないのです。
表題作はホラーとして秀逸だと思う。
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