2019-01-18
長月達平 KADOLAWA MF文庫 600円
半分仕事で読み始めたラノベである。
ラノベは人気が出ると大作化する傾向が強く、その点ではコミックと同じなのだろう。
このリゼロも、「小説家になろう」だったか何かにネット小説として発表され人気となったものをリライトして書籍化している。
これでもかというほど歪んだ悪役たちの登場するあたり、
善悪のはっきりしたものをベースにしながら、
善悪に揺らぎを与えたりしていて、ややすっきりしない進行になっている。
死に戻りという特殊能力があり、分岐点から何度もやり直しながら、
物語は進んできている。
舞台設定は剣と魔法の国なのだが、
とんでも能力続出に、あんまりじゃないかと思うのだ。
こういうのが受けるのが、
なんとなく現実世界の閉塞感にあるといったところか。
読みだしたらやめない主義なので買い続けてはいるが、
面白いのかと問われたら、どう返答すべきか悩むところだ。
優れたところもない人物が、
さまざまな優れた人物をして慕わせていくあたり、
ハーレム的であるし、成長物語風とみることも可能ではあるが、
やっぱり年寄りにはなじめない。
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