スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼
2019-01-18


志駕晃  宝島社  650円

このミス対象の隠し玉「スマホを落としただけなのに」に続く第2弾。
前作の犯人が探偵役に回るという発想が、
手あかのついた感じである。
面白いとは思うが、誰かに勧めようとは思えない。そういうレベルです。

仮想通貨流失事件にネットストーカー、ダークウェブ等々、
サイバー空間で起きる事件をてんこ盛りにしているところが
ややもすると食傷気味につながっている。
警察内のサイバー犯罪対策を担う桐野とその恋人、
恋人をスマホ等を乗っ取り追う男、
桐野の前職場デモアル警察のセキュリティーを担う企業の社長
この辺りを絡ませて物語は進んでいくのだが
最後に設定された活劇部分が、
ややアクロバットにすぎ拍子抜けする。
さらなるシリーズ化を企んでいるのか、
前作の犯人が野に放たれている。
[読書]

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