ゲーマーズ DLC 2
2019-03-18


葵せきな   富士見ファンタジア文庫  600円

還暦を過ぎた男の読むものじゃなかろうと思う。

ライトノベルの中でも、主ターゲットと考えられる高校生の、
それもリアル恋愛からは遠い男子が、
妄想してやまない世界ではないだろうか。

誰もが認める容姿端麗頭脳優秀のアイドル的女子、
メガネをとったら見違える美貌なパッとしない女子、
今風のきゃぴきゃぴした女子だが、案外古風な女子、
ちょっと大人の美貌の同級生の姉、
そういった女子たちがことごとく
教室の片隅でひっそり生きている男子に恋する。

余計なものをそぎ落としてみたら、
目立たない男の子がもてまくる。
ただそれだけのこと。

勘違いやすれ違いで行ったり来たりの恋模様は
もし過去がこんなだったら楽しいだろうなと思わせてくれるが、
現実では起こりえないと知っている。

こんなものを書いている、書かせている、
書き続けている、書かせ続けている、そして読んでいる
それらの者たちの、実際の恋愛が遠くにあるから、
成り立つんだろうなあ。

コメディなので、それなりに面白いのだが、
老人と子供以外、読んじゃダメ。
(いうまでもなく読まないだろう)

本編のほうが次で最終巻ということで、番外編のDLCも今回で終了。
このシリーズが終わると、
ラノベで読み続けているのはリゼロと問題児シリーズくらいになる。
もう、おなかいっぱいだ。この手の作品群は手を出さないだろう。
[読書]

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