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ジョンが来てからの3日間、ジョンは『そらん』がいるとバリケンから出てこない。
ご飯も散歩もおやつも、『そらん』と一緒だと食べない、行かない、欲しがらない。
これには困った。
僕の空虚さを埋めるためでもあったが、
『ごお』がいなくなった『そらん』の寂しさを埋めるために、
もう一頭、飼おうと思ったのだ。
ジョンに『そらん』は決して怖くないことを、
どうやったら理解させられるのか、途方にくれていた。
日曜も、月曜も、ジョンは『そらん』をバリケンに入れない限り、
寛ぐことができなかった。
バリケンの前で、ひたすら呼び続けていた『そらん』の声もかすれてくる。
月曜の未明には、『そらん』はしょんぼりとして2階に上がってきた。
火曜日は『そらん』には訓練の予定が入っている。
朝飯時になっても、ジョンはバリケンにこもったまま、
9時に『そらん』が訓練に行ってから、
やっとバリケンから出てきたのだ。
初めてゆっくり寛ぐジョン。家の中を探検し、ゆったりと寝た。
少しは落ち着いて繰れたらと願っていた。
『そらん』の訓練に参加した後、出勤、夜遅く帰ってくると、
玄関を開けるなり驚きが待っていた。
ジョンと『そらん』が並んでお出迎えしてくれている。
詳しく話を聞くと、『そらん』が訓練から帰ってきたとき、
ジョンは『そらん』に挨拶をしたというのだ。
感動の場面を見損ねてしまったわけだ。
この日から、ジョンが我が家の犬として馴染んでいくことになったのだ。
ジョンは、『そらん』が激しく遊びに行くと、困惑顔はするものの、
バリケンに逃げ込むことは少なくなり、
逃げ込んでもしばらくすると出てきて、
『そらん』と一緒に寝るようになっていった。
なぜか、僕の言うこと端初日から聞いていたし、
バリケンの中に手を入れても、僕には一切逆らうことはなかった。
母には、威嚇の声をあげるなどしていたが、
こちらは徐々に慣らしていくしかないと思ったものだ。
翌日から、ジョンの体のチェックをしだした。
指向がかなり着いていて、口臭がきつい。
よく見ると歯肉にも炎症があるようだ。
あまり洗っていなかったのか、体臭もきつい。
前・後肢とも関節の稼動範囲が少なく、おまけに痛みを感じているようだ。
眼球は左右とも白濁しているように見える。
上半身に比べて下半身が細く、力感に欠ける。
被毛はばさついている。
耳はかなり汚れていて、耳垢もかなりたまっている。
全体として、かなり傷んでいる。
飼主が引っ越してから、うちの家に来るまでの間、
大型犬の飼育経験のない人が面倒見ていたということで、
散歩などが十分にできていず、
そうなってしまったのかもしれない。
とりあえず、一度目のシャンプーをしてみることにした。
洗っている最中、ジョンは緊張していてがちがちになっていた。
それでも『寝ろ』といい指示するとおなかを見せて洗わせてくれたし、
結構乱暴な洗い方になったけれど、じっとしていた。
ただ、手足を洗うときには、関節が痛むのか、悲鳴を上げるし、
痛みのためか、僕の手を咥えてやめて欲しそうにもした
洗い終わっても、皮膚のくろずみが取れないため、
色素沈着してしまったのかと思った。
ちょっとこぎれいになったものの、耳のほうは依然匂っている。
『そらん』がしきりににおい舐めるので、
軽く掃除をしてみたら、耳垢が出る出る。
膿状とは言わないまでも、かなりひどい。
ちょっとやそっとじゃ、きれいにならず、匂いもなくならないから、
『そらん』はジョンの耳を舐め続ける。
外耳燕なりに掛かっていることも考えられるので、
かかりつけ獣医に健康診断もかね、診てもらうこととした。。
が、その前に始めてのドッグランに連れて行った。
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